平家物語の「敦盛最期」に取材した能には「敦盛」や「生田敦盛」がある
今回は「敦盛」に登場する「青葉の笛」(つまり「小枝(さえだ)」)があるという神戸の須磨寺を訪ねた

<本堂>
寺は一の谷の古戦場がある須磨浦公園の北西にある広大な寺領を擁する立派なお寺で、境内には敦盛首塚や敦盛縁の品々を展示する宝物館がある。 また、写真の本堂に向かって右側の護摩堂は日本最古の「会社」として有名な「金剛組」の施工による増改築工事の真っ最中であった

さて、宝物館には一の谷合戦を再現した動くジオラマや甲冑などが数多く展示されている

こちらは「小枝」を陣地に取りに戻ったために遅れた敦盛が、先に出た味方の船を目指して、馬で海に入ったところを背後から熊谷次郎直実が呼止めたシーン
そして右側が敦盛が所持したとされる「青葉の笛」つまり「小枝」とのことである。 変色していて分かりにくいが、ケースの中に縦に二本の笛が収められている。その右側の太いのが「青葉の笛」

さらに境内にはこのような再現シーンも

今回は時間がなくて行けなかったが、子供の頃よく遊びに行った須磨浦公園には一の谷の古戦場跡や敦盛塚などがある ⇒
須磨浦公園の様子はこちらのページから上のページからひとつだけ写真を拝借させていただくと・・・

<摂津名所図絵に見るかつての須磨浦一帯の様子>
図絵をよく見ると合戦の舞台となった一の谷以外に二の谷、三の谷があることがわかる
今でこそ水際を国道2号線やJR・私鉄が風景を分断してはいるが、公園から海を隔てて淡路島を望む景色は往時を思い起こすに十分な風情だ
近々、小さい頃の思い出もたくさんある須磨浦公園も訪ねてみるつもりでいる
ちななみに須磨寺近くには
能「松風」に縁の「松風村雨堂」がある。 それに関する記事はこちらから
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