上野の国立博物館で開かれている「写楽展」を観て来た。

東洲斎写楽は十八世紀の終わり頃のほんの10ヶ月間程度に亘って活動した「謎の浮世絵師」として有名だ
最近は浮世絵が結構な人気らしく、六本木ミッドタウンのサントリー美術館、麻布の山種美術館などでもいろいろな角度から浮世絵を集めた展覧会が開かれてきた
今回は歌舞伎の役者絵を中心に描いた写楽を中心に据え、時期による画風の変遷を4期に分けて時系列的に追うと同時に、描かれた歌舞伎役者ごとに他の浮世師の作品と比較することで写楽の特徴を浮かび上がらせると言う、なかなか凝った構成になっている

例えば三代目沢村宗十郎ならば、彼が寛政六年(1794年)五月に「都座」で上演された「花菖蒲文禄曽我」に登場する「大岸蔵人」を演じた姿を、写楽、歌川豊国、勝川春英の3人の絵師による作品を並べて展示することで、写楽の特徴をつかみやすくしてある
比較はしていなくても、人気歌舞伎役者ごとに作品を展示してあることで、当時の役者絵が歌舞伎興行のポスターや役者のブロマイドの役割を果たしていたことを改めて実感することができる
そして何より、400年の歴史を持つ歌舞伎そのものの歴史の重みを感じさせてくれる
その意味で今回の写楽展は「江戸の人気歌舞伎役者の顔見世」興行と言ってもいいのではないだろうか
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小生も行きました
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