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Author:Sogagoro
友人の勧めで文楽を観たことがきっかけで伝統芸能に目覚めました。歌舞伎や能もよく観ます。とりわけ三味線の魅力にとりつかれ長唄を習い始めました。

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京鹿子娘二人道成寺

小学館が松竹とタイアップして出版している「歌舞伎座さよなら公演」は東京・東銀座にあった歌舞伎座が4度目の立替えのために解体されることに伴い、平成21年正月から同22年4月まで16ヶ月にわたって行われた「さよなら公演」の昼・夜の演目全てを網羅したDVDシリーズである。全8巻、各巻2ヶ月分の公演を12枚のDVDに収録しているから、合計では96枚ものDVDになる。

この第1巻に収められている2月公演の中から、京鹿子娘二人道成寺(きょうかのこむすめににんどうじょうじ)を観た。これは安珍清姫伝説の後日談としての「道成寺」ものの中でも白拍子花子が二人登場する妖艶な舞踊である。ことにこの公演では坂東玉三郎(大和屋)と尾上菊之助(音羽屋)のふたりがお互いに見紛うほどの優美な舞に思わずうっとりしてしまう。

(娘道成寺についてはこちら

お芝居としての歌舞伎も面白いが、長唄連中とお囃子連中がひな壇に居並ぶ前での華麗な舞踊を観るのもとても楽しいものだ。ひきぬきによる豪華な着物の早変わりも、ミーハーながらなかなか楽しめるものだ。
それにしても50分以上の大曲を一人、ないしは二人で踊り通さねばならない道成寺ものは、踊りの技だけでなく基礎的な体力とスタミナが要求される高度な芸だとつくづく感じる。

さて娘道成寺を最初に取り上げたのには訳がある。歌舞伎も文楽もその題材の多くをそれよりもさらに歴史を遡る「能」の演目に取材している。お能の「道成寺」も併せてみることで、その相互に相通じるものや異なるもの、それらを見出すこともまた日本の芸能の流れを訪ねる上で大いに興味深いことだ。

同じくこの2月公演では菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)がかかったが、これは文楽の舞台との比較で観ることができて、とても興味深いのだが、その話はまた今度。
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