最近、少し訳あって民謡の黒田節にハマッている
「黒田節」は福岡藩の武士の間で唄われ舞われてきた「民謡」とされる
そしてその実体は雅楽の越天楽にさまざまな歌詞をつけて唄う「越天楽今様」が基になっているということだ
(こうなってくると今度は「雅楽」とは何か、「越天楽」とは何か、と興味は尽きないがそれはおいおい勉強することにしよう)
いずれにしても福岡藩の藩主は、戦国・安土桃山時代に活躍した黒田孝高(よしたか)、通称黒田官兵衛の長男、長政を初代とする黒田家であるため「黒田藩」とも呼ばれていた
(ちなみに黒田官兵衛は今年の大河ドラマ「江」で柴俊夫が怪演している)
また歌詞の意味を考えればすぐに分かるように「黒田節」は「黒田武士」のことでもある
酒宴で披露されることも多い黒田節の踊りだが、唄・踊りとも充実しているのはこちら↓
歌詞の全文は以下のとおりらしいが、いろいろなバージョンがあるようだ
特に1番は有名だが、2番として「峰の嵐・・」を持ってくるケースも多い
小生が好きな「市丸」の端唄の中に「槍さび - 黒田節入り」というのがあるがそこでもやはり黒田節としてはその2コーラスが挿入されている
三味線とお箏の伴奏もマスターしたいが、できれば踊りを習得して酒宴でこんな風に踊れたら素晴らしいな!
酒は呑め呑め 呑むならば
日の本一のこの槍を
呑みとるほどに 呑むならば
これぞまことの 黒田節(武士)
皇御国(すめらみくに)の
武士(もののふ)は
いかなる事をか 勤むべし
ただ身に持てる 真心を
君と親とに 尽くすまで
峰の嵐か 松風か
尋ぬる人の 琴の音か
駒引止めて 立ち寄れば
爪音(つまおと)高き
想夫恋(そうぶれん)
君の晴着のお姿を
寿祝う鶴と亀
松竹梅のよろこびを
幾千代(いくちよ)までも祈るらん
*「想夫恋」の意味については
こちら
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